№6 / 2023.04.17

2月に京都で行った、薫玉堂さんの線香調香体験の備忘録です。

元々は関西滞在中にお香を買いに行こうと思ってサイトを調べたんだけど、丁度予定してた日に寺町店でWSが開催されるとのことで速攻予約しました。ラッキー。

(月によるけど、関東でも丸の内店でやられてるみたい)

道具や香料が整列していて気分が上がる。

調香のざっくりとした手順は「上匂い、含み香、残香」と3種類でカテゴリ分けされている香料を、残香→含み香→上匂いの順で選び乳鉢で混ぜる、というもの。

香水と同じ感じで、火をつけた直後(上匂い)、燃焼している間(含み香)、後半から残り香(残香)…と香りが変化していくとのこと。また残香はベースでもあるらしい、重要…。

ひとつずつ香料の説明をしていただいたんだけど、自分だけじゃ感覚的でフワッした印象になるところをプロの人に解説してもらえると解像度が上がって楽しい。

美術館のギャラリートークや音声ガイドもだけど言語化ってすごいよねと思います。

「どんどん写真撮ってくださいね!」とお声がけいただく、優しい。香料それぞれに素材の色が感じられて綺麗。

私のレシピ

上匂い

  • ベルガモット

含み香

  • ジャスミン
  • 桜皮
  • 龍脳
  • 大茴香(スターアニス)
  • 甘松(スパイクナード)
  • 安息香(ベンゾイン)

残香

  • 霍香(パチョリ) ×2
  • 暹羅沈香
  • 太尼沈香 ×2

普段白檀系の香りを好んで選ぶ事が多いので、敢えて外して重めの沈香をベースに。ちなみにお寺の香りが好きなので沈香も大好き。

(そして薫玉堂さんの殆どのお香はベースに白檀を使ってるというプチ情報も教えていただく)

全体的に重めで渋いイメージというか、スパイシーでクセがある香りたちをセレクトしてみました。


乳鉢で軽く混ぜた香料に「タブ粉」という繋ぎと水を足して更に混ぜ、最終的に手で練っていく。

この段階で学生時代の制作(胡粉団子作り)を思い出したり、体温低いと練りに時間がかかるんですよ〜などの話を伺いながら、いい香りのする立派な団子(?)を作った。

パスタマシーンのような感じで生地を筒に押し込んで、レバーを回してお香タワーを作っていくんだけどこれがなかなか難しい。

回す力と速度を均一にしないと、穴からにょろにょろと出てくるお香が八の字になったり、歪んだ円になって綺麗なタワーにならないらしいです。あと太さが変わるので線香としての仕上がりの美しさに関わる。

「こんなに円周が小さくて高く積まれてるの初めて見ました」と言われる。なぜそんな状態に…?

出来上がったタワーの終端を取り、ヘラと指でいい感じにトレーに移してカット。

これでいよいよ、私たちが普段見る線香の形になりました。感慨深い!

絵面は地味だけど、こういう黙々とする単純作業は大好き。

トレー2段分になった線香を美しい化粧箱に入れていただきWSは終了。

季節や天候によるものの、10日程度箱の中で乾燥させたら完成とのこと。だんだんと馴染んで香りが変わるので、乾燥するまでは仕上がりが分からないそうです。

そしてなぜか余った生地もコーンタイプにしてお持ち帰りさせてもらったんだけど、ふんわり漏れ出る香りでホテル滞在中は癒されてた。

ひとつひとつが丁寧で美しくて嬉しい。

普段愛用している「三室戸の蓮」と寺町店限定の「寺町705」を購入して退店。とても楽しい体験でした。


完成した香りはというと、思った以上に落ち着いたお寺系になって大満足の仕上がりに。

甘松が結構クセのある香り(これだけ容器も蓋されてた)でどうなっちゃうんだろう…と内心思っていたんだけど、沈香や安息香あたりと合わさったのかマイルドになっていた。

墨にも使われてる龍脳のすっきりさも感じられて、これが全体を引き締めてくれてるのかな…?分からないけど…。

自分が選んで作ったこともあり、かなり愛着の湧く香りになりました。大事に使おうと思います。

それではまた。

関西滞在中に行った中之島美術館のミュージアムショップで、運命的に出会ったお香立て。

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